タスマニア②
ガーリック農家。精神的に辛かった時期もあるけど、同時に、明日死んでも良いと思えるくらいの幸せももらった。
Old School Farm!
ニンニクと野菜を生産している。私と同じようなバックパッカーが常時5人前後いたので、集団生活だった。ワーホリ1年の間にOld School Farmには3度くらい戻ったし、なんなら帰国後も行きました。
仕事内容
野菜やニンニクの植え替え、収穫、パッキング、接客。掃除、ビルディング、などなど。
食事
交代して作っていた。不思議なことに何度行ってもメンバー全員料理が上手で、毎回当番が嫌だった。最終的には腹を括ったけど。唯一褒められたのはナスの揚げ浸しかな。あとは困ったら餃子とお好み焼きに逃げた。
みんなでニョッキを作ったりもした。
英語
英語がペラペラの人同士が喋っているので全然理解できなかった。はじめの頃はコミュニケーションが取れないし、仕事の指示も分からなかった。料理もできないし、家でどう振る舞うべきかもわからない。自分が一番仕事が遅くてしょぼくて、かなり自己肯定感が落ちて辛かった。朝の挨拶「Good morning! How did you sleep?」っていうのすら、その後の会話ができない事を考えるともうもうもうも〜〜う全然!!言いたくなかった。逆に聞かれたとしても「Good, Thank you」しか言わない。会話の強制終了。「ずっとお前のターン!!」状態。
だけど英語が喋れないのはどうしようもないし、無理やりでも現状を変えたかったので思いきってふざけてみることに決めた。
海外の人は仲の良い人に「sweet pie」とか「my sunshine」と呼びかけているイメージがありませんか?だからそのやり方に習って、ある朝、カナダ出身のジャンという女の子に言ってみた。
「Good morning, sweet maple syrup!」
彼女は立ち止まってキョトンとした後、大きな口を開けて笑った。近くにいた他の人も笑っていた。そりゃそうだよね、この日まで私がどんなに静かに過ごしていたことか。無口でシャイだと思ってた人間が急に意味不明なこと言い出すんだもん…。スウィートメープルシロップって何なの?マジで…。
私はもう赤面しそうなくらい恥ずかしかったけど、今思い出しても何となく恥ずかしいけど、でもそれからみんなとの距離が縮まった。ショック療法。あと、ジャンとは絶対仲良くなりたかったので「I like you」と事あるごとに言っていた。それしか言えなかったしなぁ。でも、大成功だったよ。
なるべくみんながいる場所に参加したり、恥をかいたりしている内にちょっとずつみんなが言っていることがわかるようになった。世界の解像度がちょっとだけ上がって、俄然楽しくなっていきました。
交流
たくさんの人と生活を共にするので、いろんな人のことを知れて楽しかったです。外国からオーストラリアに移住してきた人とか、世界中を旅して回ってる人とか、シェフとか、芸術家とか。自分の知らない世界の話を聞くのは本当に楽しかった。ホリデイには遠出することもあったし、そうじゃなくても毎日仕事終わりにはみんなでトランプやボードゲームをしたり、映画鑑賞していました。ずーっとやりたかった釣りも挑戦することができた。他人と自分が混ざる感覚というのがあって、昔よりオープンになったし、いい意味で適当に過ごせるようになった気がします。
正直書くことは沢山あるんだけど、上手にまとめられないからこのページはこれでおしまい。
他にタスマニアで住んだのは、東海岸のセントヘレンズという場所。ここもヘルムットさんの紹介で行くことになりました。ヘルムットさんとも、old school farmとも違う生き方があるから見ておいでというような趣旨のことを言われたのを覚えている。視野が狭い私に色々なものを見るチャンスをくれてたんだなと今になって思う。いや〜ん。好き。
というわけでセントヘレンズへGO。